ウィルコムにナンバーポータビリティはいらない
ここのところ忙しくてほとんどブログ更新できない日が続いておりまして。なんだかブログもこのまま更新やめてしまおうかなともちょっと思ったりしてたのですが、track feedでこのブログがリンクされているのを目の当たりにして、ああ自己満足にしか過ぎないこのブログも、何かしら人のお役に立てているのね、とちょっと思いなおしてみました。ブログは更新しなければ意味がないとか、そんなことは決してないのねと。
で、どうもこのブログに一番求められているのはどうやらウィルコム関連ネタらしいので、前々から思っていたウィルコムのお話を書いてみたいと思います。
2006年にも実施されるという携帯電話のナンバーポータビリティ。携帯電話の番号はそのままに、ドコモやau、ボーダフォンといったキャリア変更が可能になる制度ですが、以前はずっと「ウィルコムもその仲間に入らないかなぁ」と願ってました。
しかしここ最近のウィルコムのサービスや戦略を見ているうちに、「むしろポータビリティしないほうがいいこといっぱいあるのでは」と思うようになりました。
理由の1つは、アステルの停波に続き、ドコモもPHS撤退を決めたこと。これでPHS特有の「070」はウィルコム専用の番号になりました。
もう1つの理由は、ウィルコム同士なら定額で通話できるウィルコム定額プランの登場。つまり、中長期的には070という番号はすべてウィルコムのものになる、それは070という番号そのものが「かけ放題の目印」になるわけですよ。
これがナンバーポータビリティをしてしまうと、携帯電話からの乗り換えも可能になるかもしれないけれど、090と070が混じることで相手が常に無料電話かどうかは判断が付かなくなる。現状のところ、携帯電話には真似ができないサービスだけに、専用の識別できる番号があるということは実は強力なメリットになるのではないでしょうか。
定額の通話というと050番号のIP電話もありますが、こちらは実際には事業者ごとに無料だったり有料だったりしますし、そもそも同じ050番号でも繋がらないことも多々あります。050は決して無料の目印ではなくなっているし、同じ050なのに無料・有料いりまじっているのは非常にわかりづらい。IP電話にもできなかった同一番号の無料通話の宣伝効果としても070番号はうまく使えるんじゃないかなと期待しております。
インターネットも見られるブラウザ機能は、携帯電話事業者が追随してはいますが、実際には伝送制限があったり値段が高かったりしますし、そもそもコンテンツ囲い込みビジネスで成長してきた携帯電話は、ウィルコムほどの開き直りは難しいでしょう。これもウィルコムがコンテンツを揃えられなかったからこそできる、後付のサービスではあると思いますが。
そして今回の音声定額も、今のインフラでは携帯電話には難しい。KDDIの傘下で動いていたころはとても携帯電話との違いを打ち出せませんでしたが、今は違う。携帯電話とは違う魅力をアピールしていくには、070番号はとてもよい武器になるのではというお話でした。
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» ウィルコムのPHS「W-ZERO3」 [NIT - frriends -]
迂闊だった・・・
ウィルコムは知っていたのですが、PHSを契約しておくべきだったか・・・
今月20日にウィルコムからシャープの新型PHS端末「W-ZERO3」が発売されました。
記事には「OSにマイクロソフトの携帯電話向けOS「ウィンドウズモバイル... [続きを読む]
「ナンバー・ポータビリティの終焉」とか「SNSの終焉」ってタイトルで某所で記事かいてください。
投稿: nagasawa | 2005.06.12 02:06
終焉て言ったら負けだと思っているのでそれだけは……。
投稿: P | 2005.06.12 23:33