2005.06.12

電車男見てきました

いろいろ考えさせられること多かったので、久々に映画関連のトークを。ちなみにおもいっきりネタバレになりますので、ご覧になっていない方はお読みになりませんよう。さらにはおもいっきり電車男側のオタクの視点であることもご了承ください。読み続ける方は下のほうまでどうぞ。











































という訳でそろそろ書き始めますか。

映画版は大きく2つの流れにわかれていると思います。前半はまとめサイトを忠実に映像化、そして後半は映画独自の味付けで編集されています。

前半は2つの視点で非常にムズガゆかく。1つはオタクな面で、もう1つはエルメスのために生まれ変わろうとしている場面。オタクな点はたとえば2ちゃんねる用語が音読されちゃったり、マトリックスになると熱く語っちゃったり、家の中にPCがあるとついつい気になっちゃうところとか、なんとも自分の中のオタク部分が覗かれているようでなんか恥ずかしくなるとですよ。

エルメスのために一生懸命生まれ変わろうとしているシーンは、これは男にしかわからない感覚かも。かなり勝手な持論なのですが、女の子は性の関係もあって自然に女性への変化を遂げていくと思うのですが、男はあまりからだの変化があるわけではないので、子供から大人へ生まれ変わるにはきっかけが必要なのです。自分から発する変化を恥ずかしがって後回しにしてしまうと、まわりはどんどんファッションを気にし始めたり、女の子を意識し始めたりして取り残されていき、そうして残された人はどんどんオタク化してしまう。

そういう、自分のきっかけでうまれかわらなきゃ、みたいな感覚が非常に恥ずかしいんですね。床屋から美容院になったり、来たこともないファッションを買ってみたり。そういう恥ずかしさも相まって、前半戦はずっとニヤけてしまいました。

映画化に関しては前半戦はほぼカンペキな仕上がりかな。最初は「キボンヌ」とか2ちゃんねる用語がそのまま出ていて「わかるのかな?」と不安になりましたが、それ以降用語はあまり登場しないし、キボンヌもあとで使い方を説明するシーンがあったので十分かと。欲を言うなら字幕の感覚で用語解説いれてもいい気がしますが、逆にジャマかもしれませんね。

2ちゃんねる用語やオタクな一面自体は、オタクから見ると恥ずかしくて仕方ないですが、周りにいた普通っぽい方々は自然と笑ってたので、逆に面白いものなのかも。この点はオタクである自分ではまったくわからない感覚なので、一般の人の話が聞いてみたいところですはい。

また、映画化がよかったところは、ストーリーの同時進行を表現できること。2ちゃんねるの掲示板は、ほぼリアルタイムとはいえ、掲示板自体は時間軸で進んでいきますし、時間の感覚がない書籍では、さらに縦の時間の流れで進んでいくのですが、マルチウィンドウで同時進行を表現できる映像は、2ちゃんねるの掲示板以上にリアルタイム性を「作品として」表現できるのかなと思いました。

後半は2つの特徴があって、1つは映画オリジナルのストーリー展開。もう1つはサブキャラクター、つまり電車男を応援していた人たちのストーリーが描写されるところです。

オリジナルストーリーは、原作ではとんとん拍子だった電車男が、途中で自分のオタクさと、一生懸命エルメスにあわせようとするあまり「実は自分がムリをしているんじゃないか」と落ち込むという流れですが、そのストーリー自体は非常に面白い。確かに現実にあの展開が進んだら、元々引きこもりの性格の人にとってはどうしても気になってしまうでしょうし、シアワセ全開の原作ストーリーよりはドラマ性があってよかったと思います。

ただ、ちょっとその表現方法がイマイチだったかな。電車のホームを舞台に、落ち込む電車男を反対側のホームからサブキャラクターたちが応援し、最後は大勢の人々が反対側のホームから応援するという展開なのですが、反対側から1人1人応援するシーンが演劇っぽいというか、なんか感情移入できないんですよね。

その応援は、1人1人が自分の生活の感情を込めながら順々に語っていくのですが、電車男はリアルタイムかつ同時発生的に盛り上がって応援していく話だったのに、順番に1人1人語っていく展開がなんか頭の中でしっくりつながらないんですね。もっとみんながかけよって同時に応援していくような展開が欲しかった。

なので応援の場所は、ホームよりも電車内のほうがよかったんじゃないかな。1人で落ち込んでいる電車男の周りの席がどんどん仲間で埋められていって、気づけば隣の車両からも応援されているという。予告編はそういう映像だったのに、本編ではその映像ではなかったことが違和感の要因かもしれませんが、とりあえずあの1人1人の青年の主張的応援はなんとも違和感でしたはい。

サブキャラクターのストーリー展開は、予想通りとはいえなかなか良かったと思います。むしろオリジナリティを出すためには、もっと光を与えちゃってもよかったのかな。それにしてもサブキャラクターが豪華すぎるのに、あくまでサブでしか使わないストーリーも注目の1つかなと思いました。

全体的には中だるみもないしテンポもよく、割と見やすい映画だと思います。キャストの豪華さも割と注目で、スタッフロール見てから田中幸太朗が出ていたことに気づいたので、2回目の機会があればキャストに注目してみてみたいなと思います。

キャストといえば、主演は山田孝之でサブキャラに瑛太が出ているあたりはウォーターボーイズつながりですね。いとうあいこと田中幸太朗は、アバレイエローとアバレキラーというアバレンジャーつながり。というかそもそもスターダスト所属が大多数というからくりなわけですが、スターダストでいくんだったらやっぱりイチオシの木下あゆ美が出なかったのが寂しいですなぁ。

2004.12.19

ハウルの動く城

話題作はきっちり抑えましょうということで見てきました。

魔女の宅急便を境に、「紅の豚」「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」とどんどん魅力を失っている(個人的に)ですが、今作ではとうとう「終わったな」と思いました。これ宮崎駿の名前を冠さなかったらそうとう評価さがるんじゃないでしょうか。

まずキャラクターの設定が弱い。ハウルは「弱虫」とのコピーで紹介されてますが、どっこい弱虫なのはホンの1シーンだけで、ほとんどが勇敢な魔法使い。弱虫に見せたかったらもうちょっと描写増やさないと。一人じゃ師匠のとこ行けないのに、「ソフィーがいるから」とかの理由だけでいけちゃうのはおかしいぞ。師匠怖がってる描写もほとんどないし。

ソフィーもソフィーであっというまにハウルに恋しすぎ。あれじゃただかっこいい若者にほれただけにしか見えませんよ。同じ恋物語でいえば、魔女の宅急便はキキがトンボに魅かれ、そして嫉妬し、結局仲直りする様がとてもキッチリ描かれていて、だからなんとも切ない気持ちを見てる側が受け取るのですが、あんなカンタンに「ハウルを愛してます」いわれてもねぇ。

ストーリーも全体的に破綻してる。というか説明がほとんどない上によくわからん展開ばかり。これまた昔の代表作で言えば、ナウシカもラピュタもストーリーそのものは非常に単純で、その上でより深い話が広げられていたように感じますが、今回は理由付けがかなりテキトー。ソフィーが元に戻った意味もわからんし、師匠もあっさり「戦争止めましょう」って、なんか唐突すぎるぞ。

いちばん納得いかなかったのが、ソフィーがすぐに若い頃に戻ってしまうこと。思い出や夢の中ならともかく、後半は呪いが解けてないのに若い姿ばかり。しかも老婆になったばかりはこれでもかとしわくちゃに描写して腰もまがってたのに、後半の老婆姿は腰もシャッキリしていてシワもない。物語の中心であるはずのソフィーの呪いっていったいなんだったのさとひきまくりました。

全体を通じて感じたのは、もう宮崎駿監督も年なんでしょうねということ。きっと監督の頭の中ではすべてのストーリーがつながっているんでしょうが、それを作品の中でしっかり描写することができていない感じがしました。そろそろ宮崎監督の栄光も消えて新世代出てくるべきだと思うのですが、宮崎アニメに頼りきりのコンテンツ市場ではそれも難しいかもしれませんね。

2004.11.16

いま、会いにゆきました

naoyaの日記紹介されていたのを見て興味が出たので見てきました。といっても数週間前の話ですが、なんとなく書きそびれていたので。

結果から言うと、これは映画よりテレビで見たほうがいいなという感じ。決して否定の意味ではなく、映画館で見ちゃうと感情をむき出しにできないだろうなぁと思ったから。クライマックスのシーンではあたりからグスグスと鼻声が聞こえてきて、女の子の感情にはかなり訴えかけている模様。でも映画館みたいな人前じゃ泣けないよ、っていう気持ちがジャマして、素直に泣けない人もいるんじゃないかなぁということなのです。ちなみに私は「アイ・アム・サム」を映画館で見て号泣しましたが何か。さらにはマンガ喫茶で「Major」読んで号泣しましたが何か。

ストーリーはとてもオーソドックスなラブストーリー。梅雨が去って奥さんがいなくなるシーンはウルっときたのですが、そのあとの回想シーンで少し覚めました。主人公は高校生の頃からずっと奥さんのことが好きで、「でもきっと高校の頃は自分のことは好きじゃなかったんだよ」と記憶をなくした奥さんに語りかける訳ですが、回想シーンではどっこい奥さんも高校から好きだったのよ、という事実が明らかになるわけです。

この描写がね、ちと余計だったかなと。記憶を失いながらも再び同じ人を愛しただけで十分なんじゃないかと。せめても最後の別れ際に「高校から好きだったんだよ」ということを婉曲に(ここ大事)におわせるコメントだけでよかったんじゃないかな。せっかく記憶を超えた愛の形を実現してみせたのに、「実は両思いだったんだよ」という事実が必要になってしまうのが寂しく感じました。あの梅雨の数週間で、2人の愛は本物だったとわかった、それだけでよかったんちゃうかな。伏線もすごく作りこまれていただけに残念です。

とはいえ、そうじてストーリーの作りもよく、暇に感じることはありませんでした。DVDをレンタルして、自分の世界の中で見られたら更に気持ちが入って号泣できるかも。あんまり邦画は見にいかない派なんですが、この映画は素直に面白いと思いました。どちらかというと女性向けのラブストーリーですけどね。

あと、これは好き好きだと思いますが、ORANGE RANGEのエンディングテーマも微妙。つうか、彼ら歌ヘタでしょ。「ロコローション」とかはノリノリで楽しくていい曲ですが、あの歌唱力でバラード歌われてもなぁ。セカチューで平井堅がすばらしいバラード披露しちゃってるだけにラブストーリーにはあのイメージが強く、最後の歌はもうちっと歌がうまいといいなぁと思いました。

2004.07.05

スパイダーマン2

040702_2249001_s.jpg全国公開は7月10日ですが、3日からの先行で見てきました。

今回のテーマは「大いなる力には大いなる責任が伴う」ということらしく、何回も主人公のピーターがスパイダーマンであるべきか、普通の人であるべきかを悩みます。正直悩みの描写が多すぎて、前作のようなスッキリ感に欠けている気が。前作では「ファイトマネーを支払わなかったマネージャの金を盗んだ強盗を“ざまあみろ”と思って見逃してしまったら、自分のおじさんが殺されてしまう」という一連のつながりが、彼の悩みに深みを与えていた気がするんですが、今回は悩みが分散していてあまりまとまっていない。おじさんのこともまだ後悔しているし、MJへの愛もまだ宙ぶらりん。ストーリーに深みをもたせようとしすぎて、肝心のヒーローとしての爽快感が薄れているように感じました。悩みをふっきるシーンもあまりに単純というか、思春期の中学生の心模様のように移り変わりが早すぎ。

敵のドック・オクは、4本の人工アームで戦います。壁のあるところでしか移動できないので、グリーンゴブリンほど戦いの幅もない。ビルから落っこちるところは空中戦だけど、それ以外はだきあったりもみあったりと地味な戦いに。特撮ヒーローに爽快感求めている自分としては残念でした。

ストーリーとしてはツッコミどころ満載ですが、それはツッコむところではなく流してみたほうが面白いのでよしとします。この手の特撮映画はそこを見るものではないですし。面白いのは変身ヒーローのお約束というべきことをあっさりやぶってしまっているところ。このあたりの描写はCMでまったく描かれていないので、その場面に立ち会うたびにドキドキします。最後は素直に行き過ぎて逆に驚きが。詳しい描写は避けますが、この思い切りは新しいなと思いました。

期待しすぎたせいということはないと思うんですが、正直前作よりはちょっと満足度に欠ける感じ。この夏の映画ではハリー・ポッターのほうが面白いかなと思いました。

2004.06.27

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人

040627_1901001_s.jpg封切りさっそく見て参りましたよ。強烈なハリー・ポッターファンではないんですが、1・2作目と監督が変わってどれだけ作品が変わったのか気になっていましたし、ストーリーも今までより面白そうだったので。

今回は川崎チネチッタが新しくなったので遊びに行ってみました。封切り直後なので混んでいそうなのと、せっかく新しい映画館行くのでインターネットでチケット取ってみました。座席の細かいところまで指定できないのが難点ですが、劇場へ行く時に席を気にしなくていいのはやっぱり便利。クレジットカードでチケットを購入、表示された4桁の暗証番号と登録した電話番号を持っていくとあっという間にチケットにできます。手続きは上映開始10分前までで、混んでたらイヤなので早めにいったんですがつかっている人はぜんぜんいませんでした。川崎は生活圏だからあまりこういうの使わないのかな?
040627_1551001_s.jpg

映画はといえば、今までのシリーズで一番面白かったです。1と2は何だかハリー・ポッターの原作ファンのために作られているようなイメージがあって、原作読んでない人には取っ付きが悪かった。本のあの描写を映画で作ったらこうですよ、みたいな。クディッチなんかストーリーに関係ないのにムダに長くてすごく間が悪かった。

それに対して今作は、原作を読んでいない人でも楽しめるつくりだ思います。ストーリーの山場がキッチリ作ってあるというか、ムダな部分をあまり感じずに集中して見られました。CM展開も含めた映画のドンデン返しも素晴らしい。このドンデン返しを楽しむためには、原作読んでないほうがいいとすら思いました。今までのキャラクター先行なイメージとは明らかに違うので、前作までが苦手な人にもオススメできそう。

細かいストーリーについては封切り直後なので描写は避けておきますが、ひとつだけいっとくと「劇場版ドラえもんシステム」これですね。

同じ作品でも監督違うとこれだけ変わるのか、と実感させられましたが、4作目はまた監督変わっちゃうんですね。ハリー演じるラドクリフくんたちが急激に成長しているため、4作目を3作目と同時進行で製作しているのですが、今回の監督は1作に集中したかったらしく4作目をお断りしたんだとか。3と4はストーリー的に繋がりも大きいようなのでどうなるかドキドキですが、次も必ず見に行きたいと思います。

2004.06.10

劇場版仮面ライダー555見ました

上映中はタイミング外して見られなかったんですが、現在放映中の仮面ライダー剣(ブレイド)がシナリオ、デザインともにどうしても好きになれないので、昔をしのんでレンタルで見てみました。

やっぱり上映中に見ておけばよかったと反省。テレビ版とはキャストと設定が同じで別のストーリーなんですが、実際にはテレビ版で出てくるアイテムとかがどかどか出てくる。おそらくテレビ放映中には出ていないアイテムやキャラが先行して出ているっぽいのです。全話見終わったあとだとその感動がないんですよね。やはり公開初日に行かねば。

ストーリー的には劇場版オリジナルのヒーローも出てくるしなかなか面白いんですが、いかんせんアナザーストーリーなのがネック。これまた個人的趣味ですが、アナザーストーリーって苦手なんです。同じキャラなのに別のストーリーが描かれている、みたいな。パトレイバーでいうとアニメ版がキャラクターと展開はほぼ同じなものの、ストーリーが微妙に違うとか、ああいうのです。原作で語られなかった一場面とか、世界観は一緒でキャラが違うとかならすんなり溶け込めるんですけどね。ドラクエのロトシリーズとかのように。

でもやっぱりブレイドよりは圧倒的にファイズのほうが面白いなぁと思いました。なんかキャラクターもシナリオも薄いんですよ、ブレイドは。今クールではデカレンジャーのほうがはるかに面白い。中でもジャスミンが最高です。

2004.06.07

キューティーハニー見てきました

040605_1453002_s.jpg このところすっかり映画づいていますな。見たい映画がいっぱいあるということは日本の映画産業も盛り上がっているのだと勝手に納得してみる。まぁ最近は上映期間中でも前売り券が気軽に買えちゃうっていうのも大きいんですけどね。

庵野監督やハニメーションや大好きなミッチーやらの登場で期待度の高かったキューティーハニー。見終わった後の感想はというと、残念ながら期待には届かなかったなぁというのが真実です。

何が問題って、やっぱりお金をかけてなさすぎなところでしょうか。キューティーハニーの衣装、敵役の衣装、すべて安っぽい。ミッチー扮するブラック・クロウなんて、アップ画面で肌荒れがバレバレなんですもの。ミッチーファンとしては至極残念です。

お金かけなさすぎなのはキャストにも反映されている感じ。サトエリはさすが志願しただけのことはあって、怒りの感情表現はちょっとリアリティにかけていたものの、ハニーのオトボケ感はしっかり出せていた気がしますが、その周りのキャストがいまいち。何より松田龍作、彼は顔がかっこいい訳でもなく、演技もショボく、なぜ大御所扱いされているのかはなはだ疑問。まぁその理由はひとつしかないんですけどね。

ストーリー自体はギャグ仕立てで結構見やすい。特撮がゆえに目に付きやすい演出のショボさがなければ結構面白かったのではないでしょうか。ただ、せっかくギャグテンポでさくさく進んでいたのに、最後に変に愛をかたったのはちょっとジャマだったかも。時間も短くて愛に説得力なかったし。

庵野監督のアニメ作品は非常に好きだったのですが、実写作品を見るのはこれがはじめて。庵野監督のアイディアや考えにキャストや制作費がうまくついていけてないのかなぁという気がしました。アニメなら声優の演技力次第で、絵は自由自在に作れる訳だし。この映画を「CASSHERN」クラスの表現力で仕立てたら結構面白かったかも?

全体的に昔「不思議の海のナディア」劇場版みたさに抱き合わせでついてきた「電影少女」実写版みたいでした。

2004.06.06

トロイ見てきました

040605_1234001_s.jpg実は公開初日に見ていたのですが、あまり早く感想書きすぎてもと思って控えておりました。
新宿にいった折、うわさのトロイの木馬を撮影したのでついでにこのあたりで感想も。

作品は文句のつけようがないデキでした。特にひねったストーリーでもなく、何かメッセージ的なものを訴えるでもなく、単なる娯楽映画としては満点かと。否定的な意味ではなくて、娯楽映画として作りこむ部分は完璧に出来ているなぁと思いました。2時間半以上の大作ですが退屈する場面もなく見終わりましたし。

この映画を一番楽しめるのはやっぱりブラッド・ピットファンでしょうね、自分も含めて。もうかっこよすぎです、ブラッド・ピットが。殺陣も無駄な動きがないし、さすが念入りに鍛えただけのことはある。エリック・バナ演じるヘクトルとの対戦シーンでは、正直エリック・バナがかなり弱く見えてしまいました。伝説の勇者だからそりゃ違いはあるんでしょうけど、ブラッド・ピットが鍛えみすぎたから差がついて見えますね。一連の動きが美しすぎました。セブンやスリーパーズみたいなブラッド・ピットもいいけど、こういう純粋なヒーロー像もなかなかいいな。

トロイといえば誰もが「木馬」を連想してしまうほど有名な史実です。なのでそのあたりはあえてあっさり表現しているところもいいですね。「あ、思いついた」くらいでおわらしちゃう。あそこで木馬を大きく扱いすぎるとちょっと引いちゃったかもなぁ、と思いました。

アキレス腱のくだりもきちんと表現されていたんですが、これはちょっと無理があるかな。あの場面だったらアキレス腱以外の場所狙うでしょフツー。体中が鎧で防御しているけど、アキレス腱のとこだけむき出しだったとか、アキレス腱を狙うための必然性が欲しかったなと。

ストーリーの細かい文句とかはあるかもしれませんが、いい意味で娯楽映画に求められている点はすべてクリアしているかなと。しかしあれですね、結論として「臆病者が最強」とも受け取れちゃいましたよ。オーランド・ブルームだけ生き残るんですもの。

2004.05.25

ホーンテッドマンション見てきました

「パイレーツ・オブ・カリビアン」に続く、ディズニーオマージュの映画第2弾。エディ・マーフィー主演のコメディタッチなので楽しそうかな、と思ってみてきました。

ディズニーランドのホーンテッドマンションはお化け屋敷ですが、映画のホーンテッドマンションは愛のお話でした。怖がらせるっていうよりもアトラクション感覚かな。屋敷の一部がディズニーランドと同じつくりになってたりするので、ファンにはたまらないかも。あれって全世界みんな一緒のデザインなのかな?

映画の時間も短めだし、サクサク話が進んでいってなかなか心地よい。それほど怖いシーンもないしね。深く考えずに遊園地感覚で楽しめる映画です。

しかしお化けが出るだけに、なんかマイケルジャクソンのスリラーパクッたような描写が多々ありましたね。最後に炎の竜が出てくるところも「GHOST」っぽかったし。

2004.05.05

CASSHERN見てきました

GW最終日ってことで最後のイベントに。といっても明日、あさってでまた休み突入な訳ですが。ネタバレありますから見てない人は先読まないでね。

キャシャーンの原作ファンでもないし、ましてや伊勢谷監督ファンでもないのですが、出ているキャストが自分好みなのと、日本の特撮がどこまでがんばれるか、っていう点で興味持ってました。キャストは雨上がり決死隊の宮迫と及川光博ことミッチーね。ミッチーは歌も役者もお気に入りなのです。

結構大物映画かと思ってたんですが、意外と上映劇場は少ない。地元で済ませようと思ってたんだけど都内にでないと見られませんでした。なので一番近い丸の内ピカデリー2を選択したんですが、ここって全席指定制なのね。知らずに行ったので結構変な席になりました。気をつけねば。座席の間も狭くて、しかも中央に座った人が何回も出たり入ったりするもんだから大変でした。映画館で席とったら立ち上がるのは1回にしとこうよ。それってマナーですよ。

席は狭いのですが、音響はいいみたいで、DVDオーディオのCMが流れていました。CDとDVDオーディオで実際に音を聞き比べて、というCM。確かにDVDオーディオのほうがいい音だったんですが、そりゃこれだけいい環境そろえれば違いでるだろうよと。普通の家庭でどのくらい音に違いあるのか知りたいものです。

と、また話題がそれているのがもはや通例となっていますが。

映画のデキはまぁ納得でしょうか。特撮に関しては違和感なく見られました。日本の特撮ってなんかとってもチープに見えるんですが、ゲームのようなCGを駆使することで世界観はできていたなと。ここはさすが映像出身の監督だけのことはあるなと感じました。

難点はやはりストーリーかな。生まれたばかりの新造人間がなぜ知能を持っているのか、これについては最後に明らかになるし、伏線でもあるのでいいんですが、従えるロボットの意味がわからない。なぜあの城を知っていたのか、その説明がないんですよ。全部が全部説明をする必要はないと思いますが、ストーリーの根幹となる重要な部分はきちんと触れておくべきではないでしょうか。

たとえば特撮「ウルトラマン」でいうなら、なぜ隊員たちが「スペシウム光線」や怪獣たちの名前を知っているのかといった瑣末な謎はたくさんあります。けれどなぜウルトラマンが地球を守るのか、ハヤタに命を与えたのか、そういう理由付けはきちんと最初になされてますね。全長40メートルの巨体については「そういう宇宙人がいるんです」という理由づけ程度ですが、そんなのでいいんです。その作品を見る上でのルールは最初に提示しておかないと、作品がよくわからなくなると思うんですよ。

映像出身監督のせいか、映像へのこだわりは強いです。ただしそれがマイナスになっているなと感じることも。主人公鉄也と新造人間の戦闘シーン、ある意味では特撮映画として一番の見せ場だと思うのですが、カメラアングルにこだわりすぎて戦闘そのものが見づらい。窓の外から見たりとかはいいから、戦闘素直に見せてよ。マトリックスはその点映像もさることながら戦闘そのものをキチンと見せてた点に違いを感じましたね。

一番気になった点は「テーマに関するセリフが多すぎ」ということ。命の大事さとかをテーマにしたいのはわかるんですが、キャストにしゃべらせすぎると逆にしらけますね。映画なんだから、テーマも映画としてぶつけてほしかった。もう少しセリフ削って戦闘シーンに回してくれたほうが見どころ多かったのにとも思います。

文句ばかりに見えますが、いいところもたくさんあります。新造人間の謎については結構いい伏線をつけていたと思いますし、CASSHERNのスーツも違和感なく映像に溶け込んでいた。特撮として一番大事な「ありえないものを日常に溶け込ませる」という点では文句なかったかなと思います。

総評するならば、やはり今までの経験からくるのでしょうか、作品自体が1つのビデオクリップのようでした。ビデオクリップってシナリオとかはさほど説明せず、視聴者にいろいろ想像してもらうものです。音楽がメインであり、登場人物は話すことができないビデオクリップでは当たり前でしょう。だけど映画になったら、やはりきちんと説明すべきところは説明しないといけない。その点が初監督というせいか、ちょっと物足りなさを感じました。いいところもあるけど物足りないところもあって、それを平均化すると「まぁまぁかな」という感じ。

けれど紀里谷監督もまだ初監督作品ですからね。むしろ初監督でこれだけの映画を作っていることがすごい。素直に次の作品に期待したいと思います。有名人というととかく初監督作品は芸術方面に偏りがちですが、キャシャーンをテーマにして大衆作品をベースとしたところも好感。国際的に通用する日本映画というといかにも日本的なものだったり、または北野武監督作品、そしてアニメといったところですが、いかにもハリウッド的な特撮映画でも世界的な映画が日本から登場するといいな、と思いましたし、CASSHERNの先にはその可能性あるのかなと思いました。


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